Web系の職種へ転職を目指して勉強を始めると、必ず耳にするのが「Figma(フィグマ)」というツールの名前です。
「PhotoshopやIllustratorなら触ったことがあるけれど、Figmaも覚えないといけないの?」 「転職活動において、どこまで使いこなせれば評価されるんだろう?」
そんな疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、現在のWeb制作業界において、Figmaのスキルは「あれば有利な資格」ではなく「使えて当たり前の必須スキル」になっています。
この記事では、未経験からWeb業界への転職を目指す方に向けて、限られた時間の中で「実務で本当に必要なFigmaの活用法」と、採用担当者に「お、実務をわかっているな」と思わせるデータの作り方を分かりやすく解説します!
1. なぜWeb転職において「Figma」が必須なのか?
かつてのWebデザインはPhotoshopやXDが主流でしたが、現在は圧倒的にFigmaのシェアが高まっています。その理由は主に3つあります。
- ブラウザで動くため、チーム全員で同時編集ができる
- デザインからコーディングへの引き継ぎが圧倒的にスムーズ
- 無料で高機能なため、多くのWeb制作会社がメインツールに採用している
転職活動の書類選考や面接では、ポートフォリオのURLだけでなく、「Figmaのデザインデータそのものの共有」を求められるケースが非常に増えています。つまり、「綺麗なデザインが作れるか」だけでなく「綺麗なデータが作れるか」が合否の分かれ目になるのです。
2. 【転職成功への最短ルート】最初に覚えるべきFigmaの基本操作4選
Figmaにはたくさんの機能がありますが、転職活動の段階で全ての機能を完璧にマスターする必要はありません。まずは、Webデザインを形にするために絶対に使用する「4つの基本」に絞って手を動かしてみましょう。
① フレーム(Frame)
デザインを描く「キャンバス(外枠)」のことです。 PCサイズ(1440pxなど)や、スマホサイズ(iPhoneなど)の基準となる枠をはじめに作成し、その中にヘッダーやコンテンツを配置していきます。
② コンポーネント(Component)
ボタン、ヘッダー、フッターなど、「サイト内で何度も繰り返し使うパーツ」を部品化する機能です。 元になる親部品(メインコンポーネント)を1つ修正するだけで、サイト内に配置したすべてのコピー(インスタンス)が一瞬で自動修正されるため、実務の効率化には欠かせません。
③ オートレイアウト(Auto Layout)【最重要!】
要素の幅や高さ、余白(マージン)を自動で調整してくれる機能です。 文字数に応じてボタンの横幅が自動で伸び縮みしたり、スマホ画面用に要素の並び順を縦積みに変更したりできます。コーディングの「Flexbox」の考え方に非常に近いため、これを使ってデザインを組むだけで、実装(コーディング)しやすいデザインになります。
④ テキスト・カラーのスタイル登録
サイト全体で使う「メインカラー」「フォントサイズ」などを、あらかじめシステムに登録して使い回す機能です。全体の統一感が生まれ、デザインのブレがなくなります。
3. 現役が教える!実務で「お、わかってるね」と思われるデータの作り方
ここが他の初心者と差をつける最大のポイントです。採用担当者や現役デザイナーは、あなたのデザインデータの「裏側」をチェックしています。以下の3つを徹底するだけで、評価はガラリと変わります。
レイヤー名を日本語のまま放置しない
デザインを作っていくと、レイヤー名が「長方形 1」や「グループ 5」のようになりがちです。これは実務では絶対にNGです。 コーディングを意識して、btn-submit(送信ボタン)や hero-bg(ヒーローエリア背景)のように、誰が見ても一目でわかる英語表記(または役割がわかる名前)に整理しておきましょう。
余白(マージン)をルール化する
「なんとなく見た目がいいから」と、余白を 13px や 27px のように中途半端な数値にするのは避けましょう。 現在のWebデザインでは、「8の倍数(8px、16px、24px、32px、48px…)」で余白を統一するのが鉄則です。このルールが守られているだけで、コーダーから「めちゃくちゃ実装しやすい綺麗なデザインデータだ!」と絶賛されます。
データの「散らかり」を無くして見やすく整理する
一つのファイルの中に、ボツになったデザインや実験用のパーツがグチャグチャに散らばっていませんか? 提出用のデータは、「PC版デザイン」「スマホ版デザイン」「コンポーネント一覧」のように、ページやセクションごとにすっきりと整理整頓しておきましょう。「仕事が丁寧な人だ」という印象に直結します。
4. FigmaからWordPressへの連携・コーディングへの活かし方
Figmaの真価は、デザインをコーディング(CSSの作成など)に落とし込む時に発揮されます。
Figmaの画面右側にあるパネル(または「開発モード」)を利用すると、選択した要素の「横幅」「高さ」「カラーコード(#ffffffなど)」「フォントサイズ」「余白の数値」がすべて自動で数値化されます。
自分で書いたCSS(padding や margin)を微調整するときや、WordPressのテーマ(Cocoonなど)の設定画面に数値を入力するとき、Figmaのデータから正確な数字をそのままコピペするだけで、デザイン通りのピクセルパーフェクトなWebサイトが完成します。
5. まとめ:Figmaを武器にして転職活動を一歩リードしよう!
未経験からのWeb転職において、Figmaを「なんとなく触れる」レベルから「実務(コーディング)を意識してデータを作れる」レベルに引き上げるだけで、他の求職者に大きな差をつけることができます。
- 構造を意識して「オートレイアウト」を使う
- レイヤー名を英語で整理整頓する
- 余白を8の倍数で統一する
まずは自分のポートフォリオサイトのデザインを、この3つを意識してFigmaで組み立ててみてください。その丁寧なデータ作りの姿勢こそが、採用担当者の心を動かす強力な武器になります。
一歩ずつ、実務で活躍できるデザイナー・エンジニアを目指して進んでいきましょう!

